マッサージ&ハート
手のぬくもりは、母の温かさのようです。苦しみ、悲しみ、悔しさ、怒り、人には様々な感情が、あります。そして、その感情は、貴方だけでなく誰でも持っています。だから、一人ではないと言う事を理解して下さい。でも、そんな時に手を握ってくれる誰かが、怒りを聞いてくれる誰かがにいてくれ、手の暖かさを感じる事ができ、寄り添う温かさを感じる事ができたら、全ての負は、す~と消えるでしょう。
私達は、タイ古式マッサージを通して、そんな手の温かさを伝えたいと思っています。それが、心と身体と感情のコントロールに、良い影響を与えてくれると信じています。
「4つの心 慈悲喜捨について」
様々な宗教が掲げる愛と言う概念を仏教では「慈悲喜捨」の4つに分けて説いています。
慈の心(メッター)
慈とは、いつくしみの心です。全ての命あるものに対して友情の心を作ろうとイメージをして自分の心を変えていく実践方法です。全ての命あるものに対して、自分の親友に対して持つ気持ちと同じ気持ちを持つ事を心がけます。本当の友情に目覚めてくると自分の事を考える事が少なくなり相手の気持ちや立場を中心に考えるようになります。
悲の心(カルナー)
悲とは、悲しみと言う意味ではなく「抜苦」いわゆる「人の苦しみを抜き去る」事を目的にして行動することを言います。つまり、「生命あるものから様々な苦しみを無くしてあげたい」と思う気持ちのことを言います。痛みに苦しんでいる人がいたらその痛みを取り去ってあげたいと思う気持ちの事です。その気持ちを広げていくと全ての生命の苦しみに対し何かをしてあげたいと思うようになるのです。
喜の心(ムディター)
喜とは、喜ぶと言う心です。それは、自分勝手に喜ぶのではなく、他人の幸せを喜べる気持ちの事を言います。他人の痛みや苦しみが無くなったことに対して「本当に良かった」と素直に喜べる気持ちを言います。そこには、他人が幸せになったことに対しての嫉妬の心や妬みの心は、一切含みません。そして、その気持ちを広げていくと「全ての生き物の幸せ」を本当に喜べる気持ちになるのです。
捨の心(ウベッカー)
捨とは、単に捨てると言う意味ではなく自分勝手な判断を捨てて、あるがままの姿を見ることを意味します。私達は、人を見る時に自動的に何かの先入観で判断を下しています。その人に対しての好きか嫌いかの気持ち、金持ちか・貧乏かを判断する気持ち、その人の性格を判断する気持ちなど、それらは、時として自分勝手な判断となり、あるがまま見る事の妨げとなります。捨の心は、「全ての生命を平等な存在としてみる」ことを目指した心を言います。つまり、全ての生命を平等に見て「幸せになりますように」と思う気持ちをいうのです。